群馬県は、東毛ワクチンセンターでワクチンを保存する冷蔵庫が開いている不備があったとして、ワクチン2890回分を廃棄すると発表しました。
29日午後8時すぎ、東毛ワクチン接種センターで県の職員2人が翌日以降に使用するワクチンを冷凍庫から冷蔵庫に移し替え、目視で冷蔵庫の扉が閉まったことを確認しました。
冷蔵庫は、扉が開いたまま60秒以上が経つと警報アラームが鳴り続ける仕様でしたがこの時は鳴りませんでした。30日午前6時半ごろ、職員が冷蔵庫内の温度が上がった際に鳴る警報アラームに気づき、確認したところ冷蔵庫がわずかに開いていたということです。
ワクチンは冷蔵で、2度から8度で保存する必要がありますが、冷蔵庫内の温度は10.9度まで上がっていましたこれに伴い、県はワクチン2890回分を廃棄すると発表しました。30日の東毛ワクチンセンターでは接種に必要な数のワクチンを解凍し、通常通り接種を行い、今後の運営にも影響はないということです。
今後は、管理職によって施錠のダブルチェックを行うほか、定期的に冷蔵庫内の温度を記録するなどして再発防止に努めるということです。